【レビュー】異世界サキュバス搾精記

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ー「叡智とは愛の結晶である」ー

叡智とは、高度な知識や理解を持ち、それを応用する能力の事らしい。膨大な知識や経験、それによる直感により到達する事が出来る叡智はまさに愛が無ければ成しえない領域と言えるのかもしれない。

突然だが、このゲームはゲームデザインが素晴らしい。アイコンメインで見やすいUI、負けてもペナルティ無しでその場復活、いつでも帰還できるダンジョン、右クリック長押しで高速戦闘、いつでも確実に逃げれるバトル、シンボルエンカウントだが動かない敵、接敵時にHPから属性から弱点からドロップアイテムまで丸見えで戦うかどうかまで選択できる、オートマッピングと、とにかくストレスが少なく快適そのもの。

一見ヌルゲーかと思う程親切設計なゲームだが、ちゃんと理由があって、あるところまでゲームを進めると大きな罠がしかけてあり、一気に緊張感のあるゲームに様変わりする。非常に計算されたゲームと言える。
ストーリーもかなり奇想天外であり、はっきり言って意味不明だが最終的には作者のメッセージがあるのではと勘違いしそうになるくらい終盤は魅力がある。敵のネーミングやテキストから顕著にそれが感じられるのだ。
グラフィックは簡素だし、かなりの部分を市販の素材を流用しているのでグラフィックから音楽から溢れ出るチープ感で窒息しそうになるが、それを上回る魅力的なゲームデザインはクリエイターがゲームに対する知識や理解があり、上手く活用している証拠ではないだろうか。まさに叡智である。

そしてなんとこのゲームはパッチを当てると、元々のR18版に戻るのである!

なんというサービス精神。スタッフロールを見るとほぼ3人で作られたようだ。これは愛が無ければ出来る事ではない。
このゲームは単なるエ〇ゲーではない。誰が何と言おうと叡智であり、クリエイターの愛の結晶であると小さな声で言いたいと思う。

 

【レビュー評価 6.9/10】

チープさ 3
フォント 5
ゲームデザイン 8
叡智 8

【レビュー動画(ずんだもん&松嘩りすく)ネタバレなし】

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