与えるダメージも受けるダメージもランダム、敵の動きがランダム、ドロップするアイテムもランダム、宝箱のトラップもランダム。とにかく運の要素が多すぎる。
プレイヤーキャラの能力が弱く、基本、敵の方が強いので攻略は敵のご機嫌次第になることが多い。なにせ敵の方が速くて、攻撃力も高くて、体力も多い事がほとんど。
だからと言ってこのゲームは決してクソゲーではない。むしろ、なんと面白いゲームの部類だと思う。
少し調べた程度だが、プレイヤーキャラや敵キャラは概ね原作に沿ったデザインと思われる。例えば「ディスプレイサー・ビースト」はちゃんと足が6本あるし、視覚を狂わせる「所くらましの能力」は分身と言う形で表現されている。
原作を知らなくてもゴブリンやスケルトンといった馴染みのある敵も多く、ファンタジー世界が好きなら充分魅力的な世界だろう。
ベルスクとしては使えるアイテムや魔法の種類も多く、やりごたえもある。グラフィックもドット絵ながら綺麗で、音楽もゲームによく合っている。
特に最初にわざわざプレイヤーの名前を入力させたり、毎回わざわざ剣を抜くモーションを手動でやる必要があったりなど、ダンジョンズアンドドラゴンズの世界を表現しようとしている努力が素晴らしい。
つまり、触っているだけでもう楽しいゲームに仕上がっているのだ。
しかし、このゲームには重大な2つの問題点がある。それは操作がかなり難しい点と驚くほど超絶高難易度な点。
まず大斬りが→+攻撃というコマンドなので暴発しやすい。ダッシュ必殺技はしゃがみ中の特定フレーム時に攻撃と言うコマンドなのだが、かなり出にくい。
これに最初に述べたランダム要素や敵の強さが加わるとかなり凶悪な難易度と化す。残機なしライフ制のゲームなのに、1つだけだが敵の攻撃に即死攻撃があると言えばこのゲームのヤバさが伝わるだろうか。
しっかりやり込めばちゃんと攻略できる所は流石カプコンと言った所だが、あまりにも敷居が高すぎる。かと言って攻略を見てしまっては自力攻略した時の凄まじい達成感が薄れてしまうし、なにより1コインクリア時のエンディングの最後にある特殊演出の感動が台無しになってしまう。
運ゲーや分からん殺しなどで難易度は鬼、攻略できるようになるまでプレイヤーは鬼の形相。ソウルライクなどの現代の難しいゲームで腕を鳴らしたゲーマーにはぜひ遊んでもらいたい、これはまさに「鬼」のゲームである。
操作性 | 5 |
運ゲー要素 | 3 |
攻略しがい | 9 |
達成感 | 9 |
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