今回はぼんやりとしたレビューになることをお許し頂きたい。何故ならこのゲームの面白さの大半がシナリオによる所だからである。つまり内容には極力触れたくないし、事前知識なしで遊ぶことで特別な体験を得られるから。その位面白いゲームだと思っている。
本作で特に注意する事は2つ。
まず今作マブラヴに入っている「マブラヴエクストラ」と「マブラヴアンリミテッド」と、次作の「マブラヴオルタネイティブ」でメインのお話は取り合えず完結している事。ネタバレ厳禁である事。このゲームに興味を持ったなら取り合えず遊んでみるべきだ。
ゲームとして見た場合、プレイヤーが介入できる所が少なく殆どテキストを読んでいるだけになる。そしてマブラヴだけ遊んだ場合、ちゃんと完結していない上に回収されていない伏線などが多数あるので、ノベルゲーとして見ても少し厳しい評価にならざるを得ない。
しかしそれを補って余りあるシナリオが存在している。クリアするまでは結構な時間がかかるし長いなと思いつつも、それでも終わって欲しくないという気持ちにさせるほどである。
たまに、「ネタバレされて困るゲームはその程度の面白さしかない」的な話を聞くが、筆者はそれには否定的な立場である。
例えば、アクションゲームならボスの攻略法をネタバレされたらプレイするのは作業になる。ボスの姿、動作、ステージの環境や今までのゲーム展開などを考察したりして攻略する楽しみはかなり減じるだろう。
あとはパズルゲームは特にそう。行き詰って攻略を見てから「これならもう少し考えれば気づいたのに!」や、次の日にあっさり攻略出来て「攻略見なくて良かった!」などという事は誰しも経験があると思う。もちろん本当に分からなくて難しい事もあるので塩梅が難しい所ではあるが。
何より今まで筆者の心に深く刺さったゲーム達は、もしネタバレを喰らっていたならばそこまで思い入れのあるゲームにならなかったのではと思うのが一番大きい。それくらいネタバレは大きなものを奪うかもしれないし、取り返しがつかないのだ。
映画でいうと『カメラを止めるな!』をネタバレ喰らってから見るようなものである。
ただし、このゲームは詳しくは言えないが人を選ぶところがあるので、まったく調べないでプレイして欲しいと強く言えないのが辛い所。何か苦手なものがある方はネタバレ覚悟で調べるのも致し方ないとも思う。
21年も前の作品でありながら、このシリーズが幾度もアニメ化やゲーム化されるのはこのシリーズが特別である証としては十分だろう。
レビューを見て貰えた事で、今作を遊び、オルタネイティブに興味を持って遊ぶ事で本作がより強く光り輝く様を多くの方が体験出来たら筆者としてはこの上ない喜びである。
ゲーム性
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2 |
グラフィックの使い回し
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3 |
アンリミテッドまでのストーリー
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7 |
ボリューム
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10 |
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