このゲームは相変わらず現実から逃がしてくれない。
戦闘終了後の給与明細書は前作同様、相変わらず控除されまくって手元に残るお金はほんの僅かだし、度々増税される内容も国営放送の受信契約手続きだったり、社会保険料の改定だったり、主人公のスネジンカは契約社員だし、非常に身につまされる。ストーリーは戦争ものだが、国内の反乱組織を敵国が支援している描写があり、こちらも他人事には思えなかった。これらが楽しめるかどうかは置いておいて、先の展開が気になってしまうのは当然と言える。

ゲーム内容は前作同様タワーディフェンス風で、左右に動きながら、基本は右から来る敵を殲滅して左にある防衛拠点等を守るデザイン。
武器、アイテム、カードの種類、マップ、音楽、ストーリーなどあらゆる点が前作に比べて大きくパワーアップしており、前作が気に入ったなら間違いなく楽しめるだろう。
しかし、左右移動で右から来る敵を倒すというゲームのコンセプト自体がシンプル過ぎる位シンプルなので、コンセプト自体を変えるかレベルデザイン等を頑張らないと、いくらボリュームアップしたといっても遊びに限界があるだろう。
武器等の使い方、ステージクリア後のアイテム購入のよくある3択のカード選択で何を優先すべきかなどの攻略的な部分も比較的明確で、あまり考える様な所がないのが残念。

世界観や演出は相変わらず良く出来ていて、先に言ったような給与明細書や税金も世界観を伝えてくれてるし、仲間のレベルアップ時のアニメ演出、たまにある宿舎での仲間との和やかなやりとりなども、このゲームを魅力的にしてくれる。
寝不足だと別人のようになるキャラやスネジンカをクソミジンコ呼ばわりするキャラなど仲間の個性も際立っている。ゲーム進行に合わせて仲間を理解し愛着を持つようになり、それが伏線になっていてエンディングが深く心に刺さるのも前作同様良く出来ている。
前作で足りていなかった簡単すぎる難易度も、今回はハードの追加で補っているし、チャレンジモードに日次ランキングがあるので遊びのやりがいも増えただろう。
ゲーム部分だけを見ると、中々人に胸を張ってお勧め!とは言い難いと思ったが、前作同様やっぱりSteamレビューは非常に好評なので筆者が分かってないだけかもしれない。
このゲームにはルート分岐があって、トゥルールートのエンディングは一度始まった戦争が中々終わらないのを良く表現していると思う。このゲームが評価される大きなポイントの一つだろう。

お手頃な価格だし、ゲーム部分は非常に遊びやすいので興味を持ったなら遊んでみてもいいと思う。そして最後にゲーム開始時の注意書きを引用してレビューを締めたいと思います。
「本作品には暴力的、過激な表現が含まれています。
気分を害するおそれがありますのでご注意ください。」
| レベルデザイン | 4 |
| 攻略要素 | 4 |
| 演出 | 8 |
| 世界観 | 8 |
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