【レビュー】BIOHAZARD 7 resident evil グロテスクVer.

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ー『漫☆画太郎風バイオハザード7グロテスクVer.』ー

このゲームはかなりちゃんとしたバイオである。
ナイフと銃の組み合わせも従来と同じだし、探索メインでパズルはあるしアイテムの所持制限は厳しいし、心電図演出、クランク、アイテム合成、謎の模様の鍵からハーブからレリーフからバイオと言えばの要素盛沢山である。

しかし今までのバイオと決定的に違う点がある。それは何かと言うとジジババが大暴れする点だ。ベイカー一家の屋敷が今回のバイオの主な舞台だが、そのベイカー夫妻がとにかくフューチャーされているのである。一応長男ルーカス長女ゾイもいるのだが、正直親の方が断然目立っている。ジジイのジャックとは形態変化を含め、なんと少なくとも4回は戦闘する。ババアのマーガレットは短い戦闘だが3回は戦う事になる。ゲームの半分は言い過ぎかもしれないと思ったが、調べてみたらプレイ時間の半分近くはこいつらが徘徊するエリアにいた様で勘違いでも何でもなかった。このジジババの活躍ぶりは漫☆画太郎以来と言えよう。
そしてこのゲームは「グロテスクVer.」の名を冠する通り、かなりグロい。主人公のイーサンは手を切断され、足をブッ千切られ、チェンソーで切り裂かれたりとやられたい放題。しかもどれもめちゃくちゃしっかり描写される。善良な保安官補佐は頭をスコップでえぐられ、イーサンは口の中にナイフをぶち込まれる。このゲームはVR対応だが、VRのために用意したような演出がてんこ盛りで、グロを期待しているユーザーはかなり満足するのではなかろうか。

肝心のゲーム部分は正直ごく普通で今までのバイオと同じと言ってしまえば同じだが、主観視点になっているのは大きな変更点だろう。ちゃんと主観視点用にゲームを頑張って調整した結果、サバイバルホラーとして没入感、恐怖が何倍にもなったのは間違いないと思う。
ムービー演出もかなり素晴らしく、ゲーム開始時から妻のミアの表情の豊かさはREエンジンの凄さを気持ちよく伝えてくれる。
声優の演技も素晴らしいので、ぜひ日本語ボイスで遊んで欲しい。本当に隙の無い良く出来たゲームだと言いたい所だが、ストーリーはかなり薄味で中身は基本、ベイカー一家から嫌がらせを受けながらミアを探しているだけ。しかしバイオに奥深いストーリーをユーザーが求めているのかと言われるとよく分からないのでこれでいいのかもしれない。

バイオの1作目が1996年。このシリーズを遊んだことのない人も今では多いかもしれない。「今風のバイオ」として、シリーズ未経験の方にはぜひお勧めしたい一品です。

 

【レビュー評価 8.5/10 Great!

TIPSでヒント出しすぎ 4
ストーリー 5
演出 10
グロテスク 9

【レビュー動画(ずんだもん)】

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