【レビュー】Vengeful Guardian: Moonrider

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ー『良い意味で胡散臭い色物ゲー』ー

このゲームはとにかく胡散臭い。
まずPVが実写でこだわりが凄い。どうやら開発は日本の特撮が好きなようで、主人公が特撮風?のスーツを身にまとい、実写で登場する。更には海外ゲーなのに何故か日本語音声で英語字幕。声優も絶妙な演技で非常に胡散臭い。
この時点で普通の日本人なら避けて通るゲームだが、ちょっと待って欲しい。こんなに妖しいゲームなのに、なんと中身は非常に親切なメトロイドヴァニアなのだ。

基本操作はジャンプと攻撃と特殊攻撃だけで、ガードや回避などの操作はなく非常にシンプル。もちろんダッシュはあります。そして肝心のゲーム内容もクラシックゲームのオマージュが沢山ちりばめられた非常に手堅い作り。ストライダー飛竜、魔界村、ロックマン、忍者龍剣伝、悪魔城ドラキュラ、魂斗羅など元ネタを知っていればニヤニヤしまくること請け合いである。ゲームの難易度は非常に低く、まず即死が一切なかったと思う。穴に落下しようがトラップに引っかかろうが、ライフが少し減ってその場からやり直し。ライフ制かつ残機制でコンテニューも無限。更には一定回数やられると、なんとダメージ減少アイテムまで付く親切ぶり。とにかく徹底して遊びやすくしてあって好感度獏上がりである。ステージクリア時にランクが表示されたり、スコアがあったり、一撃死になるアイテムがあったり、やり込みにもしっかり対応しているのも高ポイント。

ゲーム内容ははっきり言って特筆するような点を挙げるのは難しいが、クラシックゲームが大好きな人が作ったのがありありと分かるのはいちゲーマーとしては正直嬉しくなってしまう。グラフィックはドット絵ながら描き込まれていて魅力的だし、音楽もノリの良いチップチューンで良く出来ていると思う。ただ、ボリュームが少ないのか、簡単なせいなのか、ゲームが得意じゃなくても4時間もあれば十分クリア出来る内容だろう。あとは海外ゲーらしくゴア表現も多めなのも注意点かもしれない。

主人公の肩当が般若だったり、ダッシュ時のポーズが歌舞伎風だったり、色物全開で人を選ぶ作品かもしれない。しかし親切で簡単で非常に遊びやすいのもまた事実。人に胸を張ってお勧め!とは絶対に言いにくいが、ゲーム愛、そして日本愛が感じられる本作は日本人こそ遊んでみてもいいかもしれない。なおプレイは自己責任でお願い致します。

 

【レビュー評価 6/10】

ボリューム 4
ストーリー 3
遊びやすさ 10
色物ゲー 8

【レビュー動画(ずんだもん&松嘩りすく)】

https://www.youtube.com/watch?v=fEK_Se3Fo9g

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