【レビュー】Momodora: Reverie Under The Moonlight(モモドラ月下のレクイエム)

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ー「王道」ー

とは、元々は「安易な道」や「近道」という意味だったらしい。今では「正統派」や「定番」というニュアンスで使われていると思う。

さっそく本題だが、このゲームは王道であり、王道でない。
ジャンプ、攻撃、回避といったシンプルで癖のない操作感、探索してプレイヤーを強化してボスに挑むわかりやすいゲーム構成、落ち着いた色合いで統一感のあるグラフィック、ダークな世界観をよく表現しているBGMと正統派と言っていい作りになっている。
そういう意味では王道である。

敵の一撃が痛いのでちゃんと敵の攻撃やマップを理解しないといけないしっかりとしたレベルデザイン、主人公が移動すると揺れる背景の草や、滑らかで種類の多い主人公のモーションなどとても丁寧なところもあって安易に有名ゲームの模倣で終わっていない所も好感が持てる。
水増しとも言える無駄に長いゲームプレイや、性的、あるいは残虐表現にもほぼ頼ってないし、そういう意味ではこのゲームは本来の意味の安っぽい王道ではないとも言える。

このゲームは売れるための安易な手段に簡単には手を出さない、いい意味での「王道」を行っていると思う。確かに刺激は少ないかもしれないし、プレイ時間に物足りなさを感じるかもしれない。そこかしこに過去の名作ゲームのオマージュも見て取れるだろう。
しかし、予算に物を言わせたり、過激な表現やパクリに頼らない良いゲームとしてこのゲームが認知されて欲しいし、このレビューが少しでもその一助になれたらこの上ない幸いである。

 

【レビュー評価 6.5/10】

プレイ時間 4
刺激 3
演出 7
王道 8

【レビュー動画(ずんだもん)】

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