【レビュー】CODE VEIN

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ー『大手の流儀』ー

このゲームには大手のゲーム会社でないと出来ない事が詰まっていると思う。
豊富なキャラクリエイト機能、フルボイス、多くのイベント演出とムービー、綺麗なアニメ調のグラフィックなど、外見的な部分は非常にリッチに作られている。

かと言ってゲーム内容が疎かになっているわけでは全くない。
戦闘部分は弱強攻撃、コンビネーション、吹き飛ばし、打ち上げ攻撃、パリィ、バックスタブ、溜め攻撃、ガード、回避、更にはこのゲーム独自の吸血まである拘りよう。仲間との連携まで出来て、とにかくやれる事が多い。だからといってプレイスキルがないと遊べないということもなく、沢山のスキルを理解し、プレイヤーを育成する事でも攻略できる点も素晴らしい。
そして特にマップの作り込みが尋常ではなく、探索好きなら満足する事は間違いないだろう。マップに足跡がつくシステムがなかったら、探索が得意でなければ迷走必至である。複雑に入り組んでいるだけでなく、高低差もかなりあるので1度で把握するのはまずもって無理。BGMは環境音に近い感じだが、ステージに合った雰囲気のある音が流れる。例えば化け物の呻き声のような音が混ざっていたり、戦闘中などの必要な所ではしっかり音楽が流れる作り込みが感じられる。

ただ、ストーリーは主人公があまり関係なく進む上に、中々進展しないので正直物足りないのが残念。説明ゼリフもめちゃくちゃ多くてはっきり言って興ざめするだろう。
しかし、気になる点はこのくらいで多くの人に楽しんでもらえる様に出来るだけ全方位に力を入れているのは流石バンナム、大手企業と評価するべきだと思う。
筆者は結構駆け足で遊んだつもりだったが、総プレイ時間は40時間を超えるボリューム&作り込み。
付け加える点として、マルチプレイがあるがラグやバグがあるので快適に遊べないようだ。そしてフォトモードなるものがあって、遠近ぼかし、光源、フレームなどの機能が充実していて、スクリーンショットを撮るのがかなり楽しいらしい。そしてボス戦も多いのも個人的には好印象。

演出ムービーから戦闘から探索から、グラフィックにボイス、果てはフォトモードまで作り込むのは中々出来るものではない。
そしてやたらスタイルの良い美男美女を揃え、やり過ぎなくらいソウルライクを意識したプレイフィールなど、予算をかけただけに絶対に失敗できない、その為には泥臭い事もやる点もある意味大手企業らしいと言える。

印象的な感動や、衝撃を受けるような刺激の強いゲーム体験は感じられなかった気がするが、お金をかけてゲームを作る苦労が自然と伝わってくる「大手の流儀」で作られた力作として筆者は評価したいと思います。

 

【レビュー評価 7.5/10 Good!

ストーリー 3
ソウルライク過ぎるゲーム体験 5
ゲーム全体の作り込み 9
ボリューム 10

【レビュー動画(ずんだもん&松嘩りすく)】

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